■ モニタプログラム作成
設定やダウンロードは全て終わっているので、あとはMS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)を使用すれば、ほぼ全自動で作業を行ってくれます。
MS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト)を使ったことが無い方は少々戸惑うかもしれませんが、大丈夫です。完成は、もう目前まで迫ってきているので、一気に終わらしてしまいましょう。
▼ ステップ1 batフォルダへの移動方法
まず、MS-DOSプロンプト(もしくは、コマンドプロンプト)を起動します。
スタート⇒プログラム⇒アクセサリ
にあると思います。起動後、バッチファイルのあるフォルダまで移動する必要があります。もしも、現在のディレクトリが、
C:\Documents and Settings\Administrator
等になっていたら、次のコマンドを打って「C:\」まで、移動してください。
上記の例ならば、
C:\Documents and Settings\Administrator>cd ..\..\
もしくは、
C:\Documents and Settings\Administrator>cd ..\
C:\Documents and Settings>cd ..\
のいずれかの方法で移動してください。
「C:\」であれば、次のように打ってbatフォルダまで移動してください。
C:\>
移動方法その1
C:\>cd h8\300h\bat
C:\H8\300h\bat>
移動方法その2
C:\>cd h8
C:\H8\>cd 300h
C:\H8\300h>cd bat
C:\H8\300h\bat>
上記2つの内好きな方法で移動してください。(どちらでも同じです。)
■ ステップ2 SRCファイルのOBJファイルへの変換
「batフォルダ」まで移動できたら、次の文を打ってください。
C:\H8\300h\bat>asm1
あとは、リターンキーを打つだけで、ADVCMD,ADVDMY,ADVMOD,ADVSRCの各フォルダ内にある拡張子がSRCのファイルを全て、アセンブルしてくれます。
手動でやることも可能です。上記のフォルダ内にあるSRCを全てアセンブルし、objファイルだけ、「objフォルダ」に移動すれば、問題ありません。(大変ですが・・・)
自動でも、手動でも「objファイル」を作り終えたら、もうこの作業はやることがないと思います。
■ ステップ3 ユーザーイニシャライズモジュール、対象CPUのオブジェクト化
ここでは、ユーザーイニシャライズモジュール(MONITOR.SRC)を変更した場合や、対象のCPUが、前回と違う場合に行うアセンブルを自動でやってくれるバッチファイルの使い方の説明をします。以下の文を打ってください。
C:\H8\300h\bat>asm2 3052
asm2と3052の間は必ずスペースを空けてください。
「3052」という数字はお察しの通り、H8/3052の事です。AKI-H8/3048の場合は、この部分の数字を「3048」、H8/3069ならば「3069」と打ってください。
こちらも手動でできます。「MONITOR.SRC」をアセンブル。「ADVTIPフォルダ」の対象CPUと同じ数字のフォルダ内にある「CPU01.SRC」〜「CPU05.SRC」を全てアセンブル。
上記の「objファイル」を「objフォルダ」に入れれば、自動でやっている処理と同じになります。
■ ステップ4 最終作業
モニタプログラム作成の最終段階に入ります。以下の文を打ってください。
C:\H8\300h\bat>lnk MONITOR
「MONITOR」の部分は「MONITOR.SUB」の事です。名前を変更しても、ここに打つ文を変更する事で対応できます。
自動処理が完了すると、「batフォルダ」にerr.txt, MONITOR.MAP, MONITOR.MOTの3つができます。
err.txtはDOS上のエラーを確認することができます。
MONITOR.MAPはROM,RAM上のどこに何が配置されているかを知ることができます。
MONITOR.MOTは求めていたモニタプログラムです。これをROMに焼く事で使用することが可能です。
これで、モニタプログラムは完成です。お疲れ様でした。