■ Cygwinを使ってコンパイルする。「準備編」
秋月にて販売されているAKI-H8/3052F。付属のソフトも変更になり、Cygwinという物がついてきます。このCygwinは、私も詳しくは知らないのですが、Windows上でUNIXやLINUXのような環境実現するものだと聞いています。今回はこのCygwinを使ってプログラムをコンパイルしてみようと思います。
▼ インストール方法は?
▼ プログラム作成用のフォルダを生成
作業用のフォルダを作成します。すでに、「home」というフォルダを作成していると思うので、そちらにフォルダを追加します。
今回コンパイルするプログラムはH8/3052Fなので、3052Fというフォルダを作成します。直接フォルダを作っても良いのですが、使い方に慣れるために、あえてCygwin上で作成します。
まず、homeディレクトリへ移動します。
cd home[ret]
と打ってください。[ret]はEnterキーのことで、上記を入力後に押してください。すると、右の画像のように、緑の文字のあと、/homeという文字が出ると思います。
これは現在いるディレクトリの位置を示しており、homeディレクトリへ移動したのが分かると思います。次に3052Fのフォルダを作ります。
mkdir 3052F[ret]
と入力してください。
これだけでは、本当に追加されたか分からないので、フォルダがあるかどうかを確認します。
ls -la[ret]
と入力してください。する右の画像のようにフォルダの中身が表示されます。
あとは、先ほどの手順と同じようにtestフォルダを3052fフォルダに作成してください。こちらのフォルダで、サンプルプログラムをコンパイルします。
やり方は同じなので明記しませんが、右の画像に入力したコマンドが写っているので、参考にしてください。
▼ コンパイル前の準備
秋月の付属CDには、サンプルをコンパイルする方法しか記述されておらず、どうやって自作のプログラムをコンパイルすれば良いか分かりません。そこで、先ほどの宮田さんの作成されたいくつかのサンプルを比較して、コンパイルに必要な記述を調べました。
まず、宮田さんのホームページ、
Miyata's Robot Factoryの
お手軽ロボット制御システム製作プロジェクト「Little Burning Core」の
LEDとスイッチで遊ぶにてダウンロードできるサンプルプログラム
「02-sw.zip」をダウンロードして、解凍してください。
解凍すると、次のようなファイルを見ることができます。
3664F.h
crt0.s
h8types.h
led.c
led.h
linker.x
main.c
Makefile
sw.c
sw.h
上記の内、赤文字以外のファイルは
削除してください。そうすると、右の画像のようになります。
次に、
先ほど作成したtestフォルダへこれらのファイル移動してください。そうなると最終的に下記の画像のようになります。
これで、準備が整いました。