TOP > メカニズム> KRS-23XX系裏蓋の活用
 ■ 裏蓋を有効利用する

私が製作しているロボットWegweiserでは、RCサーボから裏蓋と制御基板を取り外し、別の場所に取り付けている。この際問題になるのがアルミとの絶縁と、ネジを締めるためのタップである。
 絶縁は、アルミとの間に絶縁できるものを挟むか、制御基板に接続されている配線を間に挟むという方法などで対処できる。
 しかし、私の製作しているロボットの板厚は1mmなので、かなりの確立でタップがダメになる。正直、タップを毎回4箇所あけなきゃいけないので面倒である。
 そこで、片面ガラスエポキシ基板に、裏蓋を固定するという方法を考えついた。裏蓋とアルミフレームの中間にこの基板を挟む事で、タップがダメになれば作り直しがきく。幸い、穴も空いているので作業は楽である。
 また、片面基板なので、銅箔側に電子部品を搭載するという方法も可能である。今回はその方法を紹介する。

 ■ 準備するもの

 用意するものはφ1.5のピンバイスとタップである。基板を切断する方法にもよるがホビー用の小さいノコギリなどもあわせて用意されたい。
 ピンバイスは、100円ショップで売っている物を使用した。100円ショップにはホビー用のノコギリも売っているはずなので、必要であれば購入されるとよい。
 材料として、秋月で一つ60円で売っている片面ガラスエポキシ基板。(10個で600円)片面であれば、他の基板を使用してもOKである。
 ■ 製作(切断)

 まずは、41x20の大きさに基板を切り出す。穴の位置は36x15であるので、これを基板の穴の位置に照らし合わせると15.24x35.54である。
 縦方向がやや短いが、ギリギリ入る位置である。どうしても入らないのであれば、裏蓋の方のネジ穴をφ2.5のピンバイスなどで拡張すればOKである。
 手持ちの工具に金きりバサミがあるので、金きりバサミで基板を切り出した。もちろんノコギリで切っても問題ではないし、他の切断方法でもOKである。
 ■ 製作(穴あけ、タップ)

 次に、4隅にφ1.5の下穴を空けます。当然ボール盤で下穴を空けても良いです。ただ、ボール盤を使わなくても簡単に空くので、私はピンバイスで穴を空けています。


 4個所の下穴を空けたら、タップでネジを切っていきます。なるべくまっすぐに空けるようにがんばりましょう。基本的には、このタップ作業で終了です。

 ▼ 完成後

 アルミフレームに取り付ける穴は、今回割愛しますが、皿ネジが使えるように皿ザグリをすれば良いと思います。基板の厚さも1.6mmくらいあるのでM2の皿ネジくらいならば余裕で空けられます。


 このように基板にネジ止めをすることができます。この中に変換コネクタを設ければ、RCサーボの端子をまとめるというやり方もできます。
 他にもアイディア次第で、色々とできると思います。裏蓋も近藤科学から、ノーマルボトムケース(2個入り) 500円、 ノーマルボトムケース(12個入り) 2500円 で販売しており、(2005/11/18現在)余った裏蓋がなくなっても、引き続き製作することができます。



 
履歴 2005年11月19日 公開

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